公務員を志望する人は、まず、なぜ公務員を目指すのかを今一度自分の中で明確にしておく必要があるでしょう。昨今では民間企業と同じく公的機関も合理化、人員削減の動きがあり、単に安定しているからといった安易な気持ちで公務員を志望してもうまくいきません。しっかりとした目的意識を持って、準備に取り組むようにしてください。
公務員には文部科学省などの省庁やその付属機関に勤務する「国家公務員」と各都道府県や市町村などの地方自治体の役所および付属機関に勤務する「地方公務員」とがあります。
国家公務員試験は、総合職、一般職、専門職、経験者採用の4つに大別されます。
総合職は主として政策の企画立案等の高度の知識、技術又は経験を必要とする業務に、一般職は主として事務処理等の定型的な業務に従事します。専門職は、国税専門官や財務専門官、労働基準監督官など、特定の行政分野に関わる職種となります。
基本的に一次試験と二次試験があり、一次試験では主に教養(一般常識)、専門知識(法律・経済など)、論文試験が、二次試験では主に面接が行われます。総合職試験、一般職試験など区分によって試験の内容は異なりますので、あらかじめ確認しましょう。公務員試験に合格すると、成績順に「採用候補者名簿」に登録されます。任命権者はこの名簿の中から採用をしていきます。
各地方自治体が、上級(大卒程度)、中級(短大卒程度)、初級(高卒程度)に分けて、独自に行います。採用の方法は各自治体に任されていますので、あらかじめ調べておきましょう。必ずしも試験を実施しないところもあります。試験方法は各自治体ごとに異なりますので、HP等で必ず確認してください。
複雑・多様化した社会のニーズに対応するための人材を採用するため、人物重視の傾向が強まっています。かつては一次試験合格=合格といわれていましたが、最近では一次で比較的多めの合格者を出し、二次の面接によって絞り込むのが一般的になってきています。つまり、志望動機、自己 PR が重要な判断材料となっているということです。
※地方公務員については、各自治体のHPを参考にしてください。
各省庁・自治体でも毎年夏~冬にインターンシップを実施するところが増えています。受け入れ対象学年は3年生であることがほとんどです。
公務員といっても国と地方など自治体規模などでその業務内容や職場の雰囲気は様々です。ぜひ、積極的に参加してその後の志望動機の強化などに繋げてください。
申込方法や日程はそれぞれのHPにて公開されますので、ご自身で確認の上申込を行ってください。
なお、学生個人からの申し込みではなく、大学を通して応募する場合があります。その場合は、少なくとも各省庁・自治体締切日の2週間前に、キャリアセンターの窓口に必要書類をお持ちください。
インターンシップに参加を希望する学生はこちらのページも確認してください。
各省庁・自治体では、職場内見学や在職者との交流会、説明会を随時開催しています。各省庁・自治体からの案内は大学の掲示板に掲載されますが、すべてではないため、各省庁・自治体のHP等をご自身で確認してください。
大学では毎年3月上旬に、各省庁・自治体を招いた業務説明会を実施しています。詳細は教務情報メール・学内の掲示板にてお知らせします。対象者は3年生がメインですが、2年生以下も積極的に参加してください。
キャリアセンターでは、公務員試験に関する書籍の貸出、国家公務員過去問、先輩たちが残してくれた就職試験報告書の閲覧が可能です。
各省庁・自治体の試験報告(一次試験と二次試験の実施内容報告)がありますので、S棟3階のキャリアセンターにて閲覧してください。
キャリアセンターでは、就職・進路相談にて面接練習を行っています。また、集団討論の練習、集団面接練習(ミニセミナー)も実施しています。いずれも事前申込制です。
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